2022年 学会発表

第40回日本美容皮膚科学会・学術大会

プラセンタ抽出物と分画物の有用性

株式会社セプテム総研:最上 聖、相生 章博、西川 恵美 、小川 茂行

<発表内容の概要>
多様な生理活性物質を含むプラセンタ抽出物は代替医療や化粧品分野で使用されている。我々は、ブタプラセンタ抽出物(PPE)のヒトでの有用性とセラミド合成酵素3(CerS3)発現促進を報告した。本研究では、ヒト由来表皮細胞HaCaTでのCerS3、フィラグリン(FLG)、カリクレイン5(KLK5)およびカリクレイン7(KLK7)発現に対するPPEから得られた分画物の作用を検討した。PPE、熱処理PPEおよび分子量3000以下のPPE画分(<3000PPE)がCerS3、FLG、KLK5およびKLK7の発現を促進したのに対して、PPE脂溶性画分はKLK5、KLK7の発現のみを促進した。以上の結果は、CerS3およびFLG発現促進物質は熱処理で活性の変化は見られず、分子量3000以下の画分に存在し、KLK5、KLK7発現促進物質は脂溶性画分にも存在することが示唆された。今後、生理活性物質の特定と抽出方法を検討する。

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