学会発表

第33回日本健康心理学会

『こころと肌』に関する研究1

- こころの状態が肌状態に与える研究 -


株式会社セプテム総研:八若 志帆
株式会社セプテム総研:菊池 香奈
株式会社セプテム総研:安食冴香
株式会社セプテム総研:西川恵美
株式会社セプテム総研:石神 政道
株式会社セプテム総研:岡田 正紀
桜美林大学:山口 創

<発表内容の概要>
こころの状態が肌に影響を与えると言われているものの、その詳細は明らかにされていないのが現状である。本研究では、アンケート調査によりこころと肌状態の意識レベルにおける相関を調査した。さらに幸福を感じた際に放出されるホルモン「オキシトシン(OXT)」とストレスを感じた際に放出されるホルモン「コルチゾール(Cor)」の唾液中濃度と肌状態との関連を検討すると共に、スキンケアによる影響を検討した。アンケート調査により幸福度が高いと回答した人は低い人より有意に肌状態がよく、一方で直近3か月のストレス度が高いと回答した人は低い人と比べて有意に肌状態が悪いと回答した。また、唾液中OXT濃度が高い人ほど肌の水分量及びバリア機能が高く、唾液中Cor濃度が高い人ほど肌の水分量及びバリア機能が低かった。さらに1か月のスキンケア化粧品の連用により、使用前より唾液中OXT濃度が6名中5名増加し、うち3名において幸福度の上昇も確認された。以上より、こころの状態により分泌されるホルモンが、肌状態に直接または間接的に何らかの影響を与えている可能性が示唆された。加えて、化粧行為によるタッチング等がこころの幸福度を高め、肌状態を改善する効果のあることが示唆された。

学会発表

  1. 第70回日本生化学会近畿支部例会

    二重鎖DNA導入で誘導される細胞老化へのATRの関与

  2. 第24回日本抗加齢医学会

    NUMBは表皮細胞の新しい細胞老化マーカーになりうるのか?

  3. 東京体育学会第15回学会大会

    高域変調多重複合波による 骨格筋電気刺激は、中高齢者の骨格筋や認知機能等を向上させるか

  4. 日本健康心理学会第36回大会

    『こころと肌』に関する研究2

  5. 第41回日本美容皮膚科学会・学術大会

    プラセンタ抽出物と分画物の有用性(2)

  6. 国際研究皮膚科学会

    培養ヒト表皮細胞での二重鎖DNA導入による細胞老化の誘導

  7. 第26回東アジア看護学研究者フォーラム

    日常生活の光環境とヒトの肌状態との関係

  8. 第26回東アジア看護学研究者フォーラム

    月経周期に伴う身体症状と概日リズムに関連する生活スタイルとの関係

  9. Journal of Cosmetics, Dermatological Sciences and Applications Vol.12 No.1 論文投稿

    Baicalein and Salvia officinalis extract upregulate transglutaminase

  10. Trends in Immunotherapy 論文投稿

    Inflammaging in skin and intrinsic underlying factors

  11. 第28回日本時間生物学会

    睡眠の質および就床前照明とヒトの皮膚との関係

  12. Journal of Cosmetics, Dermatological Sciences and Applications Vol.11 No.2 論文投稿

    ブタ胎盤抽出物の表皮水分保持機能改善によるしわ形成抑制効果

  13. 第33回日本健康心理学会

    『こころと肌』に関する研究1

  14. 第31回IFSCC2020横浜大会

    異常分化により惹起される表皮のバリア機能不全には心理的ストレスが関与する。

  15. Trends in Immunotherapy Vol.3 No.1 論文投稿

    ユーカリ抽出物はPPAR-deltaの活性化を介して皮膚の免疫とバリア機能を制御する

  16. Trends in Immunotherapy Vol.2 No.4 論文投稿

    皮膚炎症治療の標的分子としてのPPAR

  17. 日本薬学会 第138年会

    表皮細胞におけるポリメトキシフラボノイドの抗酸化メカニズムに関する研究

  18. Trends in Immunotherapy Vol.1 No.3 論文投稿

    創傷治癒におけるサーチュインの役割

  19. Glycative Stress Research 論文投稿

    酸化蛋白分解酵素(oxidized protein hydrolase ; OPH)の蛋白糖化最終産物(advanced glycation end products ; AGEs)消去作用と角層中のOPH様活性

  20. 第35回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会

    プラセンタ抽出物外用剤の有効性と作用機序

  21. フレグランスジャーナル 2017年1月号 寄稿

    皮膚糖化ストレスに及ぼす角層中酸化蛋白分解酵素活性の影響

  22. 第41回 日本研究皮膚科学会

    基底膜の再構築における細胞内カルボニル化タンパク質と酸化タンパク分解酵素の役割

  23. 第16回 日本抗加齢医学会総会

    皮膚糖化ストレスに及ぼす角層中酸化蛋白分解酵素(OPH)活性の影響

  24. 第41回 日本香粧品学会

    カルボニル化タンパク質の細胞内蓄積と酸化タンパク分解酵素の関係

  25. 第16回 光老化研究会

    近赤外線に着目した複合紛体の開発と化粧品への応用

  26. 第15回 日本抗加齢医学会総会

    角層中酸化蛋白分解酵素(OPH)活性の活性化成分の探索

  27. 第12回 アジア化粧品技術者会

    光老化に対する新たなアプローチ ~近赤外線に着目した複合粉体の開発と化粧品への応用~

  28. 第12回 アジア化粧品技術者会

    Sapindaceae Dodonaeaの抗酸化効果

  29. 第14回 日本抗加齢医学会総会

    皮膚角層中の酸化蛋白質分解酵素(OPH)活性の検討

  30. 5th International Conference on Natural Products for Health and Beauty 論文投稿

    Euphorbia sarcostemmoides抽出物によるIL-6産生抑制

  31. 日本香粧品学会誌 論文投稿

    アルニカ抽出物による情報伝達物質の産生抑制

  32. 第36回 日本研究皮膚科学会

    myofibroblastでのα-SMA発現におけるIL-6の役割

  33. 第94回日本細菌学会関東支部総会

    各種顔肌状態における表在菌叢の解析

  34. 第36回 日本香粧品学会

    メディエーター産生に対するアルニカ抽出物の有用性

  35. Society for Cutaneous Ultrastructure Research

    アルニカによるIL-6産生抑制

  36. アレルギーの臨床 論文投稿

    ブクリョウによるセラミド合成促進作用

  37. コスメティックステージ執筆

    スキンケア化粧品の皮膚測定におけるトラブルとその対策

  38. 第10回 国際生理人類学会議(豪フリーマントル大会)

    Influence of natural solar enposure for 3 hours to immunological parameters and heart rate variability in humans ~3時間太陽光曝露がヒトの免疫及び心拍数に及ぼす影響~

  39. 第35回 日本香粧品学会

    Poria Sclerotium Stimulatory Effect of Ceramide Synthesis ~ブクリョウによるセラミド合成促進作用~

  40. 第34回 日本研究皮膚科学会 年次学術大会・総会

    Correlation between measure of pigmentation and water content in epidermis ~シミと角層水分量の関係性について~

  41. 第31回 日本光医学・光生物学会

    短時間太陽光曝露が免疫およびパフォーマンス力に及ぼす影響

  42. 皮膚の科学 論文投稿

    製剤中での安定性を向上させたハイドロキノン含有クリームの美白効果

  43. 第25回 IFSCCバルセロナ大会

    A new approach to highly-functional skincare preparations ~高機能なスキンケア製剤への新たな試み~

  44. 日本化粧品技術者会 第62回 SCCJ研究討論会 大阪大会

    ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いたラメラ液晶の調製とスキンケア製剤への応用

  45. 『ゴールドポスター賞受賞』 2007年度 材料技術研究討論会 東京理科大学

    水/ポリグリセリン脂肪酸エステル/高級アルコール/多価アルコール系の相挙動と化粧用ゲル製剤の開発

  46. 日本薬学会 第127年会 富山大会

    化粧品に利用されている和漢植物エキスの活性酸素消去能と皮膚生理との相関性

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