運動は最高の「薬」エクササイズがもたらす健康と美の力

「Exercise is Medicine(エクササイズ イズ メディスン)」という言葉をご存じですか?
運動は、副作用のない“薬”として、リハビリや予防医療の分野で注目され続けています。
そこで今回は、群周波(高域変調多重複合波)を用いたエモーショナル プロが、レジスタンス運動の代替としてどのような可能性を秘めているのか、そのエビデンスを探ります。

※レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける筋力トレーニングのこと

運動が「薬」といわれる
ワケ

  • ① 予防医学としての運動

    運動には心血管疾患、糖尿病、肥満、骨粗しょう症、うつ病など、さまざまな慢性疾患のリスクを減らす効果があり、定期的な運動は病気を予防する「薬」の役割を果たします。

  • ② 治療としての運動

    医療現場では、特定の病気や症状を改善するために、リハビリテーションの一環として運動療法が用いられることがあります。

  • ③ 心身の健康への影響

    運動は、ストレス軽減、メンタルヘルスの向上、エネルギーの増加、睡眠の質の改善など、精神的な健康にも良い影響を与えることが知られています。

エモプロを用いた検証報告

◎まずは少人数での予備試験を実施。エモプロの可能性についてさまざまな角度から探ります。

予備
検証

エモプロで通常の
筋肉運動に近い効果
得られるのか

運動と同じように
筋肉は増える?

試験内容

エモプロを60日間使用し、使用前後の筋肉量をMRIにより測定

〈N=3名〉

腹部の筋量変化

大腿部(太もも)の筋量変化

1%でも増やすのが難しいといわれる筋肉に対して変化を確認できました。

運動と同じようにマイオカインが産生される?

試験内容

エアロバイクによる運動群と
エモプロ群を比較

〈N=8名…グループ4名ずつ〉

SPARC(美肌と関連するマイオカイン)の変化

美肌との関連が指摘されているマイオカイン、SPARCは運動群の方が高い増加率を示しましたが、エモプロ群は個人差のバラつきがない(=誰でも効果を感じられた)という結果に。

コルチゾール(ストレスホルモン)の変化

ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールは運動群よりも減少した結果に。

予備検証とは、研究手法や測定手法の妥当性や有用性を評価するために、研究の開始前におこなわれる試験や調査のこと。さまざまな項目を測定し、本試験でどの項目を測定するべきか、ねらいを定める役割があります。今回は日常生活を送っている方を対象におこないました。

予備
検証

エモプロでも
健康効果が得られるのか

血管機能や
マイオカインへの影響は?

試験内容

エモプロを1週間使用し、使用前後の数値を測定

FMD (血管のしなやかさ) の変化

Irisin (脂肪燃焼などに関わるマイオカイン) の変化

運動による改善報告があるFMD(血管のしなやかさ)は、エモプロを使用することで、改善傾向を確認。
運動で産生向上するIrisin(脂肪燃焼などに関わるマイオカイン)にも増加が確認できました。

さらに
検証

エモプロとアムティーンを組み合わせると
効果に影響がでるのか

筋肉パフォーマンスに
差はでる?

試験内容

エモプロのみ使用群(3名)とエモプロ+アムティーン使用の併用群(3名)に分けて60日間にわたって実施
試験前後の2グループの数値を比較

〈N=6名…グループ3名ずつ〉

筋力:大腿四頭筋の瞬発力の変化
(等尺性伸展) 変化

筋肉の質:筋断面積当たりの筋力
(大腿四頭筋筋力/筋面積) にて算出

ホルモンへの影響に
差はでる?

組み合わせによる有用性が示唆された

筋力・筋肉の質ともにエモプロ使用だけでも効果を確認できましたが、エモプロとアムティーンを併用することで、より良好な結果を確認することができました。
また、コルチゾールやDHEA、DHEA/コルチゾール比などのホルモンについても、併用による有用性が示唆されました。

さまざまな予備試験を経て、
いよいよ本試験へ!

本試験
結果

33名による長期間に
およぶ本試験を実施

代謝や血圧、
認知機能への影響は?

試験内容

エモプロ使用群(17名)と不使用群(16名)をランダムに分けて8週間にわたって実施し、
試験前後の2グループの数値を比較

TG (中性脂肪値) の変化

アディポネクチン (善玉ホルモン) の変化

上腕最高血圧の変化

認知機能への影響

脂質代謝に影響を及ぼすTG(中性脂肪値)、アディポネクチン(善玉ホルモン)や血圧に有意な結果がでました。
また、モントリオール認知機能検査(Moca-J)を用いた認知機能の試験についても、有意差をもって改善することが確認できました。

結 論

エモプロを使った
筋肉運動でも、
レジスタンス運動の代替として
十分可能性のあることを確認。

※今回は健常者を対象とした
検証のため、正常の範囲内での
機能向上を確認したものです。

今回の研究は、「大学と共同研究!エモーショナルパルスはどこまで筋肉に効果があるのか?」「日本体育大学との“エモプロ”共同研究レポート」「日本体育大学との“エモプロ”共同研究レポート No.2」でも詳細を確認できます。
そちらもご確認ください。

※一定条件下で、一定の被験者に対して観察できた結果であり、すべての方に同様の効果を保証するものではありません。また、健康維持には「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠」が基本です。