長期マスク生活が女性の見た目に与える影響

<サマリー>

  • 85.2%の女性は、同年代の同性がマスクを外したときの相手の顔を見て、“老け” を感じることがある
    老けは、“ほうれい線” を見て感じる
  • 長期マスク生活で、52.3%の女性が「経過した年数以上(3歳以上)」、“見た目の年齢が老けた” と実感
  • 老け見えの原因は、“年齢” の他に、“表情筋を使う機会が減った” “マスクによる影響” と認識
  • 表情筋を使う機会と見た目年齢の老け度合いには関連がある可能性

マスクを着用する生活が長期化する中で、マスク生活が女性の見た目に与える影響を、2022年7月~8月にかけて、20歳以上の女性2,670名を対象に調査しました。

85.2%の女性は、同年代の同性がマスクを外したときの相手の顔を見て、“老け” を感じることがある

同年代の同性がマスクを外した時、相手の顔を見て「老け」を感じることはあるかについて調査をすると、85.2%の女性が “老け” を感じることが「ある」という結果になりました。
年代別に見ると、年代が高くなるほど “老け” を感じる女性は多くなり、マスク顔とマスクを外した顔に年齢のギャップがある様子が伺えます。

同年代の同性がマスクを外した時、相手の顔を見て「老け」を感じることはある?(N=2,284)

年代別

Q.同年代の同性がマスクを外した時、相手の顔を見て「老け」を感じることはありますか?
 ※「該当するものがない」を除いて集計:N=2,284

Fig.21-1 同年代の同性がマスクを外した時に「老け」を感じることはあるか

マスクを外した顔を見たときに、“ほうれい線” を見て “老け” を感じる

マスクをしていないときの顔について、どんな肌状態を見て “老け” を感じるのか、 “他人(女性)を見たとき” と “自分を見たとき” について調査したところ、どちらも「ほうれい線」を見て “老け” を感じることがわかりました。
他人(女性)を見たときと自分を見たときで比較すると、他人を見たときの方が多くの項目で老けを感じていることがわかりました。

マスクを外したとき、老け見えを感じる状態は?(N=2,670)

Fig.21-2 マスクをしていない顔をみたときに老け見えを感じる状態

長期マスク生活で、52.3%の女性が「経過年数以上(3歳以上)」、 “見た目の年齢が老けた” と実感

マスク生活が長引くことで顔の見た目の年齢は何歳くらい老けたと思うかについて調査をすると、52.3%が「3歳以上」見た目の年齢が老けたと思っており、マスク生活も約2年半が経過しましたが、実際に経過した年数以上に「老け」を感じている女性が約半数いることがわかりました。

マスク生活が長引くことで顔の見た目の年齢は何歳くらい老けたと思う?(N=2,542)

マスク生活が長引くことで見た目の年齢は何歳くらい老けたと思う?(平均)

Q.マスク生活が長引くことで顔の見た目の年齢は何歳くらい老けたと思いますか?
※「マスクを使用していない」を除いて集計:N=2,542

●「Fig.21-4 何歳くらい老けたか?(平均)」の算出方法
それぞれの選択肢(1~2歳:1.5歳、3~4歳:3.5歳、5~6歳:5.5歳、7~8歳:7.5歳、9~10歳:9.5歳、11歳以上:11歳、老けたと思わない:0歳)として、平均を算出。

老け見えの原因は、“年齢” の他に、“表情筋を使う機会が減った” “マスクによる影響” と認識

老け見えの原因は何だと思うかについて調査をすると、「年齢」の他に「表情筋を使う機会が減った」、マスクによる「摩擦・擦れ」「乾燥」が多くなりました。 年代別に見ると、20・30代はマスクによる影響が多く、特に老けを感じている40~60代は表情筋を使う機会が減ったが多くなりました。

老け見えの原因は何だと思いますか?

Q.老け見え(マスクで隠れている部分)の原因は何だと思いますか? *複数回答可
Fig.21-5 老け見えの原因

74.6%の女性が、マスクをしているとき “口角を上げることが減った” と認識
表情筋を使う機会と見た目の老け度合いには関連がある可能性

マスクをしている時に、口角を上げる(笑顔をつくる)ことが減ったと感じるかについて調査をすると、74.6%の女性がマスクをしている時に「口角を上げる(笑顔をつくる)ことが減った」と感じていることがわかりました。
さらに表情筋を使う(口角を上げる)機会と、見た目の年齢の老け度合いに関連があるか確認するために、表情筋を使う機会が「減っていない群」 と「減った群」に分けて、見た目の年齢が老けたかどうか比較したところ、表情筋を使う機会が「減った群」の方が「経過年数以上(平均4.7歳)老けた」と感じる女性の割合が多くなりました。
表情筋を使う(口角を上げる)機会と見た目の老け度合いには関連があるのかもしれません。

マスクをしている時に、口角を上げる(笑顔をつくる)ことが減ったと感じますか?(N=2,479)

Q.マスクをしている時に、口角を上げる(笑顔をつくる)ことが減ったと感じますか?
※「マスクを使用していない」を除いて集計:N=2,479

Fig.21-6 口角を上げる(笑顔をつくる)機会

表情筋を使う機会と見た目の老け度合いの関係

●「Fig.21-7 表情筋を使う機会と見た目の老け度合いの関係」の算出方法
Q.マスクをしている時に、口角を上げる(笑顔をつくる)ことが減ったと感じますか?
※減っていない群・・・「感じない」「あまり感じない」「どちらともいえない」の合算
※減った群・・・「感じる」「やや感じる」の合算

Q.マスク生活が長引くことで顔の見た目の年齢は何歳くらい老けたと思いますか?
※平均0.6歳老けた・・・「老けたと思わない」「1~2歳」老けた女性の平均
※経過年数以上(平均4.7歳)老けた・・・「3~4歳」「5~6歳」「7~8歳」「9~10歳」「11歳以上」老けた女性の平均

表情筋を使う機会を「減っていない」「減った」、見た目年齢を「平均0.6歳老けた」「経過年数以上(平均4.7歳)老けた」、のそれぞれ2群に分けて解析した。
統計的有意性の検証(Pearson chi-squared test)により、表情筋を使う機会が「減っていない」と「減った」の2群に有意な差(p<0.001)を確認した。

<調査概要>

年代 20代(20~29才) 30代(30~39才) 40代(40~49才) 50代(50~59才) 60代(60才以上) 全体
人数

158

409

601

898

604

2,670

パーセント(%)

5.9

15.3

22.5

33.6

22.6

100.0

■調査時期:2022年7月21日~8月19日
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:全国に居住する20歳以上の女性
■本アンケート結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

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