マスク生活2年目となる2021年夏。マスク生活による顔の被覆や外出制限により、女性の紫外線対策意識はどう変化したのでしょうか。夏の紫外線に対する意識を調査するために、20歳以上の女性（1,902名）を対象に2021年6～7月にかけてアンケートによる調査をおこない、前年（2020年）の同じ時期におこなった調査と比較しながら解析しました。

約8割が紫外線対策を“重視している”、前年より重視傾向！

紫外線対策の重視度を調査すると、2021年は82.7%の女性が対策を「重視している」（「とても重視」「やや重視」している、の合算）ことがわかりました。
前年（2020年）と比較すると約4ポイント増加、さらに内訳を見ると「とても重視している」も約9ポイント増加しており、意識は高まっているようです。年代別では、30代と40代において意識が高まっていることがわかりました。

●Fig.3 紫外線対策の重視度（比較）
紫外線対策の重視度を点数化（とても重視している：10点、やや重視している：8点、どちらともいえない：6点、あまり重視していない：4点、まったく重視していない：2点）し、それぞれ「2020年」と「2021年」の平均を算出、比較・データ解析（Studentのt検定）した。結果、30代（p<0.001）、40代（p<0.05）、全体（p<0.001）において有意な差を確認した。

約9割が紫外線対策をしている

続いて、紫外線対策の程度を調査すると、2021年は90.2％の女性が何かしら紫外線対策をおこなっている（「しっかり」「それなりに」「少し」おこなっている、の合算）結果となりました。前年（2020年）と比較しても大きな違いはなく、変わらずそれぞれ紫外線対策をおこなっているようです。

●Fig.6 紫外線対策の程度（比較）
紫外線対策の程度を点数化（しっかりおこなっている：4点、それなりにおこなっている：3点、少しおこなっている：2点、特に何もおこなっていない：1点）し、それぞれ「2020年」と「2021年」の平均を算出、比較・データ解析（Studentのt検定）した。
結果、いずれにおいても有意な差を確認できなかった。

普段の外出時に日焼け止めを塗る部位は、約9割が“顔”、約6割が“首・デコルテ”“腕～手”

通勤・買い物など、普段の外出時に日焼け止めを塗る部位は、「顔（89.4%）」「首・デコルテ（63.3％）」「腕～手（59.3％）」で、前年（2020年）と比較しても大きな変化は見られませんでした。

約7割が“ほぼ毎日”顔に日焼け止めを塗る

普段の外出時に、約9割の女性が顔に日焼け止めを塗っていることがわかりました。塗る頻度についても調査すると、68.2%の女性が「ほぼ毎日」顔に日焼け止めを塗っているようです。

約3割が“ほぼ毎日”体に日焼け止めを塗る

同様に、体に日焼け止めを塗る頻度を調査すると、33.1%の女性が「ほぼ毎日」となり、顔と比較すると塗る頻度は低い結果となりました。
年代別に見ると、40代から塗る頻度が高くなっており、40代から体への紫外線対策意識・行動に変化があることがうかがえます。

マスク生活2年目においても、紫外線対策の意識は前年より高まっており、多くの女性が紫外線対策を変わらずおこなっていることがわかりました。長期のマスク生活によって紫外線対策意識が低下することはなかったようです。

＜調査概要＞

■調査時期：2021年6月19日～7月20日、2020年6月20日～7月20日
■調査方法：インターネット調査
■調査対象：全国に居住する20歳以上の女性
■本アンケート結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。