「コロナ禍の夏、女性の紫外線対策はどう変化したか」

<サマリー>

  • 7割以上の女性が、昨年より室内で過ごす時間が増えた
  • 98.8%の女性が、外出時にマスクを着用している
  • 約8割の女性が、紫外線対策を重視しており対策をおこなっている
  • 室内で過ごす時間が増えても紫外線対策への意識は変わらない
  • 室内に紫外線が入ってくることを知っていても紫外線対策をする人は約5割

例年とは違うコロナ禍の夏。20歳以上の女性(1,894名)を対象に2020年6~7月にかけて、夏の過ごし方や室内で過ごす時間、紫外線に対する意識や対策方法への影響について調査、解析しました。

7~8割の女性が、昨年より室内で過ごす時間が増えた

室内で過ごす時間が、昨年の同時期と比較して変化したかどうか調査してみると、昨年より室内で過ごす時間が増えた女性は75.6%(「とても増えた」「増えた」「やや増えた」の合算)となりました。年代別にみると20~30代では8割以上、40~50代では7割以上が室内で過ごす時間が昨年と比較して増えているようです。

室内で過ごす時間は昨年と比較して増えた?(N=1,894)

Q.現在の室内で過ごす時間について、昨年の同時期と比較して変化はありましたか?

(年代別)

外出時のマスク着用率は98.8%

コロナ禍でマスクを着用する機会が増えているであろう今年の夏の外出時のマスクの着用率を調査したところ、98.8%の女性が外出時にマスクを着用していることが分かりました。

外出時のマスク着用率(N=1,894)

Q.外出時、マスクを着用していますか?

約8割の女性が紫外線対策を重視している

室内で過ごす時間が増え、外出時にはマスクを着用するなど、例年とは違う夏であることが分かりましたが、紫外線に対する意識に変化はあるのでしょうか?
紫外線対策の重視度と室内で過ごす時間の関係を調査してみると、ライフスタイルが変わっても紫外線への意識は高いままのようです。

 意識 

40~50代では室内で過ごす時間が増えた人の方が、紫外線対策への意識が高い

さらに、年代による紫外線に対する意識と室内で過ごす時間の変化との関係性を調査しました。20~30代では室内で過ごす時間が変化しても、紫外線対策への意識は変わりませんでしたが、40~50代では室内で過ごす時間が増えた人の方が、紫外線対策を重視している傾向がありました。

 意識 

Q.あなたは紫外線対策を重視していますか?
紫外線対策の重視度を5段階で点数化(とても重視している:4、やや重視している:3、どちらともいえない:2、あまり重視していない:1、まったく重視していない:0)し、昨年の今頃と比較して室内で過ごす時間が「増えた」と「変わらない」のそれぞれ2群に分けてデータ解析(Studentのt検定)をした。結果、40~50代において「増えた」と「変わらない」の間で優位な差(P<0.001)が認められた。
 ※増えた・・・「とても増えた」「増えた」の合算
  変わらない・・・「変わらない」

約9割が紫外線対策をおこなっている

続いて、紫外線対策の程度と通勤・買い物などの普段の外出時に実際におこなっている紫外線対策について調査しました。
女性の90.5%が紫外線対策をおこなっている(「しっかりおこなっている」「それなりにおこなっている」「少しおこなっている」の合算)結果となりました。具体的な対策は、約8割が「日焼け止めクリームを塗る」、約6割が「UVカット効果のある化粧品を使う」「日傘・帽子を使用する」となりました。

 行動 

室内で過ごす時間が増えても、紫外線対策は怠らない

続いて、紫外線対策の程度と室内で過ごす時間の変化との関係性を調査するために、室内で過ごす時間が「増えた」女性と「変わらない」女性で紫外線対策の程度を比較したところ、差は見られませんでした。室内で過ごす時間が増えても、紫外線対策は変わらずおこなっているようです。

 行動 

Q.あなたは紫外線対策を重視していますか?
紫外線対策の程度について、昨年と比較して室内で過ごす時間が「増えた」と「変わらない」の2群に分けて比較した。
 ※増えた・・・「とても増えた」「増えた」の合算
  変わらない・・・「変わらない」

紫外線は窓ガラスを通過して室内に入ってくることを“知っている”が、対策をしているのは約5割

室内で過ごす際の紫外線対策の程度を知るために、紫外線に対する知識と室内で実際におこなっている紫外線対策について調査をしました。
紫外線が窓ガラスを通過して室内に入ってくることを91.6%の女性が「知っている」ものの、室内にいる際に紫外線対策をおこなっている女性は53.7%(「しっかりおこなっている」「それなりにおこなっている」「少しおこなっている」の合算)となりました。紫外線は窓ガラスを通過して室内に入ってくることを知っているものの、実際に対策をおこなっている女性は多くないようです。

 知識 

Q.紫外線は窓ガラスを通過して室内に入ることは知っていますか?

 行動 

室内で過ごす時間が増えた人の方が、室内での紫外線対策をしている

続いて、室内で過ごす時間が「増えた」女性と「変わらない」女性が室内で実際におこなう紫外線対策の程度を比較したところ、室内で過ごす時間が増えた人の方が室内にいる際も紫外線対策をおこなっていることがわかりました。

 行動 

室内にいる際の紫外線対策の程度について、昨年と比較して室内で過ごす時間が「増えた」と「変わらない」の2群に分けて比較した。
 ※増えた・・・「とても増えた」「増えた」の合算
  変わらない・・・「変わらない」

室内で過ごす時間が増えた人の方が、肌状態が良い

続いて、自分が思う最近1ヶ月の肌状態と室内で過ごす時間の変化との関係を調査しました。1年の中で肌状態が良いとされる季節的要因が少ない6~7月に調査したところ、20~30代と40~50代の両方において室内で過ごす時間が増えた人の方が肌状態が良いことが分かりました。
室内で過ごす時間が増えた人の自由記述を見ると、「お肌と向き合う時間が増えた」「お手入れに時間をかけて楽しんでいます」など、室内にいる時間を活用して正しい知識を得ながら長期間のマスク生活で、肌状態が変化しやすい中スキンケアや対策をおこなっているのかもしれません。

最近1ヶ月の肌状態と室内で過ごす時間の関係(20~30代)

最近1ヶ月の肌状態と室内で過ごす時間の関係(40~50代)

自分が思う、最近1ヶ月の肌状態について「肌状態が良い」と「肌状態が悪い」、昨年の今頃と比較して室内で過ごす時間が「増えた」と「変わらない」のそれぞれ2群に分けて解析した。
統計的有意性の検証(Pearson chi-squared test)により、20~30代(p<0.05)、40~60代(p<0.05) の両方とも「増えた」と「変わらない」の2群に有意な差を確認した。
 ※肌状態が良い・・・「良い方だと思う」「やや良い方だと思う」の合算
  肌状態が悪い・・・「悪い方だと思う」「やや悪い方だと思う」の合算
  増えた・・・「とても増えた」「増えた」の合算
  変わらない・・・「変わらない」

「室内で過ごす時間が増えた人」のご意見(自由記述)より抜粋

  • コロナで肌も休まりました。(50代)
  • コロナ自粛のおかげでお肌と向き合う時間が増えました。お手入れに時間をかけて楽しんでます。(50代)
  • 屋外で過ごす時、(晴れ、曇り)室内で過ごす時、紫外線をどれくらい浴びるているか知りたいです。また紫外線対策でより有効な方法があれば教えて欲しいです。(30代)
  • 美容外科や皮膚科のお医者さんが口を揃えて直射日光に15分以上当たらないのであれば日焼け止めクリームなどを塗る方が肌に負担がかかると言っていました。雑誌などでは室内でも塗った方がいいとの情報もあるし、何を信じればいいのかわかりません。(30代)

<調査概要>

年代 20代(20~29才) 30代(30~39才) 40代(40~49才) 50代(50~59才) 60代(60才以上) 全体
度数

128

385

523

566

292

1,894

パーセント(%)

6.8

20.3

27.6

29.9

15.4

100.0

■調査時期:2020年6月20日~7月20日
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:全国に居住する20歳以上の女性
■本アンケート結果は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

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