基底膜の重要性
— 肌の健康と美しさを保つ
3つのたんぱく質

肌の美しさや健康を保つために欠かせない要素の一つが「基底膜」です。基底膜は、表皮と真皮をしっかりと繋ぎとめ、肌の構造を安定化させる重要な役割を担っています。この基底膜と細胞をしっかりと結びつけることで、肌のハリや強度、滑らかさを維持できるのです。その結びつきを支えるのが、3つの重要なたんぱく質 — インテグリン、ラミニン、コラーゲン17です。

たんぱく質①
インテグリン
細胞を安定させる
「接着性たんぱく質」

細胞と細胞外マトリックスを強固に結びつけながら、外部からの情報を感知して細胞内に伝達する役割を担っているのがインテグリンです。この情報伝達によって、細胞は安定して機能し、肌の形状や構造が保たれます。インテグリンがしっかり働くことで、強くて美しい肌を維持できるのです。

たんぱく質②
ラミニン
肌を支える
「足場たんぱく質」

基底膜と細胞を結びつける役割を持ち、肌がなめらかで丈夫な状態を保つための「足場」のような役割をするのがラミニンです。皮膚だけでなく、筋肉や血管などさまざまな組織にも存在し、体の構造をしっかり保つために重要なたんぱく質です。

たんぱく質③
コラーゲン17
肌の強度と
バリア機能を支える
「結合たんぱく質」

基底膜に存在する特殊なコラーゲンです。表皮と真皮をしっかり結びつけ、皮膚が外部からの力で剥がれないようにします。コラーゲン17が十分に機能すると、肌は強くて健康的な状態を保ちやすくなり、バリア機能の維持にも役立ちます。

基底膜と細胞の相互効果を高める
「ローヤルゼリー」を深堀り

基底膜と細胞の結びつきを強固にすることが、肌の健康や美しさに非常に大切だと考え、
セプテム総研はさまざまな成分のなかからローヤルゼリーエキスに注目しました。
基底膜に深く関わるたんぱく質の量を増やすかどうかを検証し、その結果、製品への配合に至りました。

一般的な実験で使われる表皮細胞株にローヤルゼリーエキスを添加した結果

◎インテグリンβ1の増加を確認

◎ラミニンの増加を確認

この結果については、2022年に論文でも発表しました。

しかし、当時の実験に使用した表皮細胞株は、皮膚研究や安全性評価で使われる一般的な研究用の細胞株でした。

そこで今回、ヒト由来の
表皮細胞株(研究用)
を用いて再度検証をすることに!

製品の価値を高める
論文発表

セプテム総研では、より良い製品づくりだけでなく、製品の価値を高めるための活動も大切だと考えています。論文発表は、外部の研究者に内容を精査された上で発表されるため、研究内容が確かだという証明になります。そして、その結果が成分や技術を使用する製品の価値へ繋がると捉えています。

ヒト由来の表皮細胞株(研究用)でも同じ結果が得られるか?

ヒト(新生児)由来の表皮細胞株(研究用)にローヤルゼリーエキスを添加した結果

◎インテグリンβ1の増加を確認

◎インテグリンα6の増加を確認

◎コラーゲン17の増加を確認

結 果

インテグリンには、
最初におこなった実験と
同等の結果が得られた。
また、コラーゲン17は、
特に大幅な増加が
確認された。

コラーゲン17は、皮膚の健康や美しさを保つために重要な成分のため、
近年ではスキンケア製品や美容医療で注目されています。

多くのローヤルゼリーエキスの中から最適なものを選別

今回使用したローヤルゼリーエキスは、セプテムの製品に配合されているものと同様のものを使いました。成分名上は同じ「ローヤルゼリーエキス」でも、抽出方法などによって微妙な違いが生じます。セプテム総研では、その僅かな差も見逃さずに、さまざまなローヤルゼリーエキスを検証し、最適なものを選んでいます。

年代差があっても
同じ結果が得られるか?

ヒト(50代男性)由来の表皮細胞株(研究用)にローヤルゼリーエキスを添加した結果

◎インテグリンβ1の増加を確認

◎インテグリンα6の増加を確認

◎コラーゲン17の増加を確認

結 果

インテグリン、
コラーゲン17ともに、
新生児の表皮細胞株と同様の
効果が確認された。

結 論

ローヤルゼリーエキスには細胞の質や年代の差に関係なく、表皮層の形成に有用な働きをすることが確認された。

今回の実験で、ローヤルゼリーエキスが肌の「基礎」である基底膜や細胞に大きな影響を与えることがわかりました。
肌も建物と同じように、基礎がしっかりしていないと脆く、壊れやすくなります。
表面をキレイにするだけでなく、肌の根本から健康でキレイになることが大切だと考えます。