太陽光に含まれる
「紫外線」と「近赤外線」
最近では、紫外線と同様に、近赤外線も肌に影響を与えるという報告が広まっています。
しかし未だに近赤外線について、あまり知らない人も少なくはありません。
セプテム総研では、光老化の防御という視点から、近赤外線を浴びると肌の酸化や糖化を促進することに早くから着目し、研究を進めてきました。


紫外線と近赤外線を同時に防ぐ困難さ
◎一般的なサンケア製品によく使われる酸化チタンの特徴


近赤外線を防ぐ意識が浸透しにくいのは、近赤外線に対応した商品をつくる難しさにもあります。
さらにサイズの異なる酸化チタンを一定の比率と条件下で配合しないと効果を発揮しないことや、使い切るまでの間、このバランスを維持しなければいけない、という難題も…。
例えば、プールに大きいボールと小さいボールを浮かべたとします。どんなに整然とボールを浮かべても、ボールはクルクル回転するし位置も不安定に動き回り次第にバランスが悪くなってしまいます。
これが大きさの違う酸化チタンをそのまま配合した状態です。
それに対し、最初から大きいボールと小さいボールを一定の割合で板に固定した状態でプールに板ごと浮かべてみるとボールは安定した状態を保つことができます。

▶これらの困難を乗り越え生まれたのが、
セプテムオリジナルの板状複合粉体です!
板に例えた部分は板状セルロース※2という素材を使っています。
※2 透明性が高く、汗や皮脂に濡れてもくすみにくいという特性を持つ素材

※2 透明性が高く、汗や皮脂に濡れてもくすみにくいという特性を持つ素材
オリジナル板状複合粉体の開発がもたらしたもの
◎セプテムオリジナル板状複合粉体とは?
板状セルロース※2を土台にしてサイズの異なる2種類の酸化チタンをバランスよく組み合わせ固着させた板状の粉体です。
さらに安定させるため、独自の技術でコーティングが施されています。板状という特長により、肌上で均一に分布し、安定した状態を長時間保つことができます。
板状セルロース


これだけ大きさに差があるのに、バランスよく組み合わせ固着しているんです!
◎板状複合粉体による開発商品の広がり
オリジナル板状複合粉体を使うことで、通常の酸化チタンと同じ配合量の製品より、はるかに高い防御力を持つ製品がつくれるようになりました。さらに、少量の配合量でも十分な紫外線・近赤外線をブロックし、快適な使用感を追求した商品も実現できるようになりました。
オリジナル板状複合粉体の開発により、光老化を防ぎつつ、使用感やメークの仕上がりの満足感の両立が可能になったのです。


2種類の酸化チタンを単純に混ぜただけの状態のものと比べて、およそ1.82倍ものカット効果が確認できました!
◎技術力の向上がもたらす研究の広がり
板状セルロースに酸化チタンなどの粉体を固着するには高度な技術が必要です。ねらったとおりに粉体を板に固着させる技術はセプテム総研にとって大きな強みです。さらにこの板状粉体を安定させるのもオリジナルのコーティング技術です。
この技術の応用により、これまで難しいとされていた機能性の優れた素材を製品に取り入れることが可能となり、製品開発の可能性が大幅に広がったといえます。
現在では、この技術を応用してOEMや医療機関向けの製品にも活用しています。